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Campaign Against Climate Change・報告レポート


2012年12月1日(土)、ロンドン中心地において行われた環境デモに Japanese Against Nuclear UK(JAN UK)のメンバーとして参加した。


Here is the link to English Report on CACC


この環境デモは英環境保護団体「Campaign against Climate Change(CCC)」の主催で、国連気候変動会議の開催にあわせて2005年以降、毎年行われているもの。
英国人は概して環境問題に関心が高いものの、英国の環境派のなかには、まだまだ原子力エネルギーがクリーンで安全であると信じる人々も多く、実際「CCC」の会長であるジョージ・モンビオット氏は、原発をサポートする有識者のひとりでもある。
原子力エネルギーについては依然として賛否両論があり、そのなかで環境運動全体が原発問題について口を閉ざしてしまっているというのが英国の現状だ。
そこに一石を投じるのが、「JAN UK」のデモ参加の目的である。
反原発の日本人が環境デモに参加することで、モンビオット氏ら有識者たちに「原発はクリーンなもの」と洗脳され、思い込みをしている人々に働きかけ、原発の真実を訴えていくことこそが、参加の意義なのである。

午後12時、ロンドンの一等地メイフェアにあるグロブナー・スクエアにデモ参加者が集まってくる。
その数、数百人はいるだろうか。
米国大使館前の一画でスピーチが始まった。
集まってきた人々は、それぞれ看板やビラを用意し、カメラを持った取材陣も少なくない。
「JAN UK」も、この日のために特製の横断幕とメガフォンを用意。
今日のロンドンの天気はくもり、雨は降っていないが、気温は5℃とかなり寒い。
その激寒のなか、午後1時半にデモはスタート。
毎週金曜の抗議行動を共にしている、我らが盟友の英反原発団体「Kick Nuclear」をはじめとする英反原発運動グループと共に反原発ブロックを組み、デモに出発した。


当日のデモは、グロブナー・スクエアからメイフェアを南下し、ピカデリーを通って、ピカデリー・サーカス、トラファルガー・スクエアなど、ロンドンのランドマークを通過し、官庁街であるホワイトホールを通って国会議事堂まで歩くというルート。
毎週金曜に在英日本国大使館前と東電ロンドン事務所前で抗議行動を行っている「JAN UK」だが、組織全体としてデモ行進に参加するのは今回が初めて。
いわば、対外デビュー戦だ。
事前にシュプレヒコールや歌やスピーチをやろう!という計画もあったが、実際に歩き出すと、コールの順番や段取りを考えている余裕はあまりない。


数十分歩いたところで、「No More Fukushima!」「No to Nukes!」というコールを繰り返しやるのが一番シンプルで、日英人双方にわかりやすく、聞く人にもストレートに伝わるということがわかり、以降はこのコールをマントラのように唱え、それにあわせて持参のドラムやホイッスル、お手製マラカスで音を鳴らすという手法で歩いた。
その合間に、通行人にビラを配ったり、デモ参加者と話をして反原発の啓蒙活動を行うという作戦だ。


デモ隊がバークリー・スクエアにある東電ロンドン事務所前を通過する際には、「TEPCO, Shame on you!(東電、恥を知れ!)」の掛け声がかかる。
ピカデリーからリージェント・ストリートに入る頃には、クリスマス・ショッピングを楽しむ通行人からの大注目を浴びるようになった。
イギリス人が中心の環境デモに日本人グループが参加しているというだけで目立つのに、「Remember Fukushima」の文字が入った旗を持ち、「No More Fukushima」というコールをしているで、かなりインパクトがあるようだ。
写真を撮ったり、デモに乱入してくる通行人もいた。


リージェント・ストリートにある日系ショップ「ジャパン・センター」とデパート「三越」には、買いものに来る在英邦人や日本からの観光客が多く訪れるが、その前を通過したときは、日本語にチェンジして、「再稼動反対!」コールをやった。
これもかなりインパクトがあったと思う。
冬のロンドンは日が短い。
午後3時前にデモ隊がトラファルガー・スクエアを通過して、ホワイトホールに入る頃には、すでに日は傾き、夕方の気配だ。
そのなかでデモ隊は歩き続け、午後3時過ぎに国会議事堂前に到着。
およそ1時間半のデモ行進が終了した。

英環境派に反原発問題についての風穴を開けるという、「JAN UK」の目的は果たせたのだろうか?
それはわからない。
しかし、「No More Fukushima」というコールと共に、「JAN UK」の存在がかなりの印象を与えることはできたという手応えはあった。
ともあれ、デモが充実したものであり、「原発反対」という自分の意思表示ができ、そして原発関連ニュースをめぐる日頃の鬱憤が、大声をあげて歩いたことで、少しすっきりしたことは確かだ。


12.1デモに参加したみなさん、お疲れさまでした!
今回はデモに参加できなかった方も、次回はぜひ一緒に行動しましょう!


イベントを終えての感想



  1. このビラ配りで感動したことがありました。Trafalger Square の近くで、日本人らしい若い男性がいたのでビラを渡した時「日本人?」と聞いたら「フクシマからです」といってから「いつもやっているんですか?」というので「毎週金曜日に大使館前で11時からやっているよ」と答えました。フクシマのことを私達が叫んでいるのを本当に嬉しそうに見ていました。私も「頑張ってね!」と言ってわかれました。彼が単なる旅行者か、どうかしりませんが、かならず、フクシマの人達にこのデモのことを語ってくれるんではないかと思います。それを聞いた人が「こんな遠い地で、自分達のことを思っててくれるんだ」と知ったらどれほどか励まされるのではないでしょうか?たったひとつこれをとっただけでも今回のデモは大成功だったといえると思います。


  2. (デモ直前にあったワークショップで)話を聞けたこと。イギリスの反原発が社会環境運動の中でどんな立ち居地にいるのかが理解できて、デモに参加している間に、なんのためにわたしが今ここにいるのか理解して、参加できたことです。理解と行動が繋がるーこれは、わたしのような運動初心者には大きなことでした。事前にそれがあったおかげで、デモ最中に2度ほどインタビューを受けたとき、わたしたちがここで訴えている意味を、少しは自信をもって応えられた。だから、JANが裾野を広めたいのなら、今後同じようなデモ行動があった場合、無理のないところで学ぶ場がセットになっていればよいと思います。


  3. クリスマスで華やいだLondonの目抜き通りをがんがんコールしながらも、私の胸にわいていたのは怒りと悲しみでした。このピカデリーでNo more Fukushima!などとシュプレヒコールしなくちゃならない日が来るなんて.....。ふるさとが放射能まみれになる。子供たちと未来の子供たちが殺されている。わかっているのにとめることができない。半永久的に終わることの無い放射能の被害。こんな悲しくつらいことがあるでしょうか?未だに悪い夢を見ているような気がします。そして、Noという言葉を言うたびに腹のそこにたまった怒りがわきあがるのを感じました。途中でコールを交代してくれたHさんも、毎回毎回怒りをこめて叫んだと言っていました。私たちの後ろには目に見えないけど福島と日本があります。見ている人もそれを感じてくれたかな?苦しんでいる福島と日本の人たちには、是非、私達ロンドンでこうやって訴えているよと伝えたいです。
JANメンバー


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