長年チェルノブイリの子ども達をボランティアで支援してきた方がロンドンにおられます。先日もキエフに赴く機会があり帰英の際に子ども達の描いた多くの絵画を預かってきました。
「無料でお貸し致します。学校で、地域で、様々な場所で『チェルノブイリの子ども達絵画展』を開いていただきたい」とのことです。
以下、絵を預かってきた方からのメッセージです:
(前略)
「2007年にキエフで「チェルノブイリ救援中部」の特派員にお会いしました。彼にZemlyaki(ゼムリャキ、同郷人と言う意味です)に連れて行っていただき、そこで「日本語を学びたい人が大勢いる」と聞き、「半年に1回、1ヶ月間ならできる」とお伝えすると、すぐに生徒が集まり、早速、2008年4月から「日本語集中講座」がはじまりました。
チェルノブイリ原発から2km圏内にあった、約5万人がすむプリピャチの住民は、約1日半の後「大切なものと、3日分の食料をもって集まるようにいわれ、最初はあちらこちらに避難しましたが、最終的にキエフの郊外に、ちょうど新築されたばかりの団地があり、そこに集団疎開しました。ゼムリャキは、お互いに励ましあいながら自然発生的に出来た自治組織です。日本からの集団検診はこの事務所でやり、栄養剤などを住民に配ったり、未亡人を励ます会をやったり、毎年4月に記念日の前には子供達を集めて、市の講堂で絵の展覧会をします。この表彰式をかねて、子供達を楽しませる為にダンスや歌のコンサートもします。
今回借りてきた絵画は過去4年間分の絵で250点あります。一枚一枚が、本当に素晴らしく、子供の純粋な心で描いた絵には「反核」とか「反原発」とかの言葉はいりません。これらの絵を一人でも多くの人に見てもらいたいと思っております。